[粘膜に傷がつくことがほとんどの原因]
鼻血は読んで字のごとく、鼻から血がでることです。
鼻血の原因は大きく分けて2種類あり、
①局所的誘因と②全身的誘因があります。
①局所的なものには突然起こる突発性鼻出血というものがあり、この場合のほとんどは穴を左右に分けている鼻腔隔の前方にある、キーゼルバッハという部位からの出血です。
ここには多くの血管が張り巡らされており、さらに粘膜が薄く入り口近くにあるために傷がつきやすいのです。
このほかには、鼻を強打したときや炎症などの局所的誘因によっても鼻血がでることもあります。
②一方、全身的誘因による出血として多いのは、動脈硬化や腎性高血圧、さらに白血病などの血液疾患などによる鼻出血です。
よく鼻血を出す子供は頻繁に鼻をほじって粘膜が傷ついていたり、アレルギー性鼻炎などで鼻を何度もかむことで粘膜が傷ついていることが考えられます。
もし鼻血がでたときは、目頭の間の鼻の骨の部分を親指と人差し指で押さえることで止血できます。
ティッシュを詰める方法は、抜くときに傷つけることがあるのであまりよくないとされています。
ちなみにチョコレートの食べ過ぎなどで鼻血が出ることには関連性はありません。