●すべての体重が集中し分散しにくい場所(偏平足、モートン病)
人間の足の裏にはアーチ型に浮き上がった「つちふまず」という場所がある。
新生児の場合は足の裏は平らになっていて歩行を始めると、筋肉や靭帯が発達し、体重を分散させるために足の裏がアーチ型に浮き上がってくる。
このアーチはクッションの役割をしていて体重を無理なく支えるのに適しています。
そしてこのアーチがなくなり体重を支えるクッションとして働かなくなると「偏平足」という症状がでてくるのです。
「扁平足」とは足の裏のアーチがなくなり、俗にいうベタ足のことで体重がうまく分散されず、足が疲れやすくバランスがとりにくくなるため体の姿勢も崩れてくるという症状です。
この症状をそのままにしておくと歩きすぎて足の裏側の筋肉に炎症が起こる「足底筋膜炎」や筋肉の付着部である踵に棘ができる「踵骨棘」や「※モートン病」などが起こる可能性が高くなります。
※「モートン病」
とくに中年以降の女性に多く、足の中足骨頭間を結ぶ靭帯付近で3.4指間への神経が圧迫され痛みを引き起こす症状です。
足の裏側の「つちふまず」は医学的にいうと「内側縦アーチ」といいます。
しかしモートン病は足の親指の付け根辺りから小指の付け根の辺りにかけて存在する「横アーチ」というところに起こる症状です。
ついこの前もこの症状で来院されモートン病を発見しました。
自分は大丈夫と思っているあなたも長時間の歩行やグッと踏ん張り足底の筋肉を酷使するような動作を繰り返し行うと必ずしも起こらないということはないのです。
おかしいな?と思われたらいつでも相談してください!