「肝臓はなぜ再生できるのか?」
[肝臓は一種類の細胞で成り立っている]
人間の肝臓は臓器の中でも複数の役割を持つ、とくに大きな器官です。
正常な肝臓の場合、限度はありますが炎症などの障害の発生によって切除されても、全体の4分の1ほど残っていれば増殖して数カ月で元の大きさに戻ります。
他の臓器では細胞の種類は一種類ではなく多種の細胞で成り立っていますが肝臓は肝細胞という一種類の細胞で成立しているため、細胞分裂によって肝細胞から肝臓をつくることができるのです。
そもそも肝臓は毒を浄化する働きをしているため、ダメージを負いやすい器官です。
爆発的な再生能力がないと正常な状態を維持できません。
そのため自己再生能力に長けているといわれています。
肝臓は別名「沈黙の臓器」とも言われます。
それは何か障害があっても症状が現れにくいからなのです。